プロとしての意識。根拠の大切さ。
住民の生命や暮らしを一瞬にして失ってしまう災害。僕は自分自身も地震などの災害を経験したことがあり、その恐ろしさと安全の重要性を身に沁みて実感しました。大学時代は土木工学を学び、その知識を使って安心安全な暮らしのある都市作りに携わりたいと思い、長野県建設技術センターの入社を決めました。
現在は主に市町村の道路改良、橋梁の新設や補修の工事を担当し、積算、施工監理をしています。特に現在携わっている橋梁補修工事では、老朽化した箇所の補強・修復を行い、土木遺産でもある橋の長寿命化のための工事に携わっています。都市の命を延ばし、育む仕事です。
入社3年目ですが、プロとしての意識が芽生えてきたなと実感しています。学生時代は土木に関する知識や技術を学びましたが、仕事に対するプロ意識は実際に現場へ出てみなければわかりません。とにかく仕事はスケジュールの管理と施工期間の遵守。それに尽きるんだなと。スケジュールや納期をないがしろにするのはプロとは言えません。そういう強い意識が芽生えたのは、先輩や上司の働き方を目の当たりにしているから。尊敬できる仲間との出会いが、僕の中で意識改革を起こしてくれました。特にある1人の先輩から学んだことが僕の仕事のこだわりにも通じています。それは『根拠を明示する』ということです。
予期せぬ出来事をいかに解決するか。
根拠が語れるか。それが仕事を円滑に進める上でとても大切なことだと教えられました。向き合う業者や住民の皆さんに、なぜこの工事が必要で、どういう根拠によって算出された予算で、というように先輩は常に根拠を語りながら仕事を進めるんです。根拠が明確であれば、迷いもないし、納得も得られる。いわばコミュニケーションの極意だなと思っています。
土木事業の現場において、コミュニケーションはやはり重要です。ひとつの構造物を完成させるまでに予期せぬ出来事が何度も起こる、それが土木の現場。その出来事をいかに回避するかは業者や仲間と積極的にコミュニケーションを取りながら、例えば迂回路を作ろうとか、何かしらの解決策を見出すことで現場を回していかなくてはいけません。そこにあるのはチームワーク。力を合わせて乗り切るしかありません。その力を発揮する推進力こそコミュニケーションだし、根拠に裏打ちされた仕事の進め方だと思います。
都市の安心・安全・便利を提供する。
地図に残る大規模な工事に携わっている、それがこの仕事の最大の魅力。設計通りに進まないことや、関係者と協議に協議を重ねなくてはならない難しい局面もあります。まだまだ若手の部類ですので、仕事の核心に迫り切れていないなと痛感することもありますが、とにかく上司に相談し、文献を読み込み、現場に足をどんどん運んでその場所を把握する。そういう努力を重ねていくことで、少しずつ仕事の芯を捉えられるようになりたいなと思っています。
現場に出ることが好きですね。設計書を作る場合も、まず現場を知らないと何も出来ません。現場を知ること。基本中の基本を忘れないようにしたいです。そして無事に竣工し、都市の安心・安全・便利を提供できた満足感をこれからも味わっていきたいなと思います。
何かに熱中し続ける大切さ。
学生時代はサークル活動を積極的に取り組みました。卓球と空手をやっていましたが、どちらの競技からも得ることが多かったです。仲間がいることの尊さ、先輩や上司との接し方、人に指導する難しさと楽しさ。いまの仕事に結びつくことばかりです。今でも空手は続けていて、仕事の息抜きの大切さを感じていますね。気持ちを切り替えて仕事に取り組めます。
これを読んでいる学生の方には、ずっと続けられるような、熱中出来るような何かを学生時代に見つけることをおすすめしたいです。巨大な建造物が構想から具現化されていく、その一翼を担う仕事を共に行える、良き仲間との出会いを期待しています。
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