技術支援事業信州橋梁メンテナンス支援協議会

平成25年の道路法改正に伴い、道路管理者に対して橋梁をはじめとする道路施設の5年に1回の点検が義務付けられました。こうした中、小規模な自治体においては、道路施設のうち特に管理数が多い橋梁の点検を担う技術職員が不足しており、担い手の確保が中長期的な課題となっています。
そこで、長野県、長野県建設技術センター、信州大学、長野工業高等専門学校、(一社)建設コンサルタンツ協会長野地域委員会、長野県コンクリート補修・補強協会の「公・学・民」6者が連携し、橋梁のメンテナンス技術者の継続的に養成するとともに、メンテナンスサイクルに係る技術支援を行うことを目的として、平成30年(2018年)9月6日に設立、同年11月15日に連携協力に関する覚書を締結しました。
当センターでは、道路施設の維持修繕における技術者不足を補うため、地方自治体、広域連合、公社・公団等の職員及び建設系企業に従事されている方を対象に、橋梁の点検を担う技術者「橋梁MAE(メンテナンス・アシスタント・エンジニア)」を継続的に養成するための研修業務及び資格者証交付・管理事務を行っています。

橋梁MAE制度の概要

課題と背景:小規模な自治体における点検を担う職員の不足、中長期にわたる担い手の確保と財政負担の軽減。新たな支援策:橋梁点検を担う技術者養成とメンテナンス技術に関する相談受付、市町村道交付金事業の工事における現場技術業務委託の導入。目指す姿:「学び」による人材の育成、財政負担軽減による「自治」の継続。 記録、点検、診断、措置の持続的なメンテナンスサイクルの確立。長寿命化修繕計画支援:点検記録等の監理支援、工事事例収集・蓄積による情報提供。点検業務支援:MAE養成講座及び継続学習、MAEの認定・登録。診断判定支援:相談窓口設置、診断・判定に関する助言。補修工法支援:現場技術業務委託支援、補修工法に関する助言